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2008年2月

2008年2月29日 (金)

長谷川路可展

風巻さんというかたからラボに下記のようなメールが届きました。
告知をして欲しいとのご要望でしたので、展覧会のお知らせを致します。
2月26日(火)から3月2日(日)まで、「豊島区立熊谷守一美術館」の3Fギャラリーで、「長谷川路可展」が開かれています。路可は母方の祖父にあたり、日本にフレスコやモザイクというものを始めて紹介した画家として、また、イタリアのチヴィタヴェッキアという港町の教会の壁画を制作した、カトリック信者の画家として広く知られている人です。

千駄ヶ谷の「国立競技場」のメインスタンドに制作したモザイクによる「美と力」という作品が、西洋のヴィーナスと東洋の金剛力士像をあしらったように、日本画を学びながら渡欧して油絵を学び、中央アジアの古画・壁画を模写し、西洋のフレスコという壁画技法を学ぶなかで、日本画と洋画という異なる伝統をともにバックボーンとして、西洋に日本的な美意識を紹介し、逆に日本には西洋的なモダンなアートを紹介するといった、双方向の活動を展開した、国際的なアーティストでした。

70歳を目前に妻とローマへ旅立ち、バチカンで法王と謁見し、絵巻物を献上したあとに旅先で亡くなり、自らが壁画を制作した教会で葬儀をあげるといった、おそらくこの上ない幸せな死に方をした路可の作品は、教会、大学、劇場、競技場といった公共の施設の壁面に作られたものが多く、今また、そうした建物の建て替えといった時期が巡ってくるなかで、その作品の存続が危ぶまれています。

今回の展覧会は規模も小さく、個人蔵の作品と写真資料を集めて路可の画業を概観するというところにとどまっているように思えますが、これを機会に、来年、再来年へと向けて路可の作品の復元や保存、さらにより大きな規模での回顧展へむけての「はじめの一歩」となる展覧会なのだと、わたしは理解しています。

この展覧会を機に、より多くの人が、またより若い世代の人達が路可を知り、路可に興味を持っていただけたらいいなと思っています

     長谷川路可展  「あなたは長谷川路可を知ってますか」

2月26日(火)~3月2日(日) 10:30~17:30

会場  

豊島区

立熊谷守一美術館  3Fギャラリー

豊島区千早2-27-6

  tel.03-3957-3779

地下鉄有楽町線、要町駅出口2徒歩8分

なお、チヴィタヴェッキアの教会は、こちらのサイトで詳しく紹介されています。

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