彦十蒔絵
若宮隆志氏の個展に行ってきた。銀座和光での個展最終日6月23日。
彦十蒔絵の第一人者。輪島塗の中心人物。
この方法は、木を切って形を作るところから、漆を掻いて樹脂を集める。
下地を塗る、漆を繰り返し塗りながら、最終絵付け、そして、磨きまで、それそれに専門家がいるのだそう。丸いものを専門とする人、平らなものを作る職人と、それぞれが専門職となっているので、その職人たちを駆使して、一つの作品を作り上げる、いわば総合企画、プロヂューサーだ。
今年、文化庁から文化交流使として指名を受けて、日本文化を伝えるために、イギリス、フランス、中国などを歴訪する。そしてまた、この技法を維持するには、販路の確保が欠かせないという。
この点は、フレスコ画法は現場が無ければ、技法の維持も、出来る人の育成もままならないのと同じだと思う。
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